プチ解説
皆さまは「テラフォーマーズ」というマンガをご存知でしょうか?動物や昆虫の特長を特殊な手術により与えられた人間たちが火星でバトルするという少年(青年?)マンガです。
この話、実はマンガの世界だけの話ではないんです!!現実世界でも『バイオミメティクス』という技術が存在します。生物のもつ優れた形状や機能を模倣し、工学・医療分野に応用することを指します。では図解していきましょー!
くっつき草オナモミの例
オナモミといういわゆる”くっつき草”があります。種にかぎ状の突起があり、触れた繊維や毛にくっついて種を散乱させる植物です。このくっつく植物から得られたアイデアにより引き剥がしが自由自在のマジックテープが生まれました。
クモの巣の例
クモの巣の糸は特殊な結い方をしているので、伸縮性に優れているうえに頑丈な構造をしています。その特徴を生かし、新しい科学繊維としてクモ巣の技術を使った洋服が生まれています。
コウモリの例
コウモリは暗闇を高速で飛行するため、目視による障害物の回避ができません。彼らは超音波を飛ばすことにより障害物との距離感を認識します。現代のレーダーやソナー探知機は超音波の技術を転用することで生まれています。
ヘビの例
ヘビは手足がないにも関わらず自由に動き回ることができますよね。その特徴を技術に生かしたのがヘビ型のロボットアームです。手足や車輪の構造がなくとも動きまわることが可能であるため、災害救出時の狭い隙間を入り込んでいくロボットなどがこの技術により開発され、活躍しています。
髙野's OPINION
太古から人間は自然や環境から多くのことを学び、取り入れてきました。しかし、近代産業化により、大量生産・大量消費も時代に差し掛かってからは、人間の都合のいいように一方的な技術開発が行われてきました。しかし、モノにあふれた物質社会からの脱出を図ろうとしている今般に、再び自然へ着目し始めたのは当然かもしれません。
私たちの生き方に一番大きな影響を与えているのは人間ではなく、自然の動植物なのかもしれませんね!
ツイッター(@yuichi922)で図解リクエスト募集中です!
コチラから読者登録お願いします!
ではまた!