あらすじ
ちょっとお久しぶりとなりましたが、今回はブラック・ジャック図解シリーズをお届けします。このシリーズでは手塚治虫先生の名作『ブラック・ジャック』から、現代に生きる私たちも学ぶべきことがあるのでは?!というシリーズです。さて、相手の気持ちになってみることってどのようなシーンでも必要ですよね。『B・J入院す』を図解します。
ある時、B・Jが車のはねられてしまいます。右腕が折れてしまい、緊急手術を受けることとなったが、手術を担当する医者から手術中に「もしここの腕の神経の縫合をしなければ二度と腕は動かない。不幸な患者も生まれないだろう・・・」と脅されてしまいます。
しかし、実際には手術は成功に終わり、なぜそのような脅しをしたのかを尋ねると、どうやら医者の妹がB・Jに恋をしているらしく本業も女医の勉強も手につかないので、どうしても2人を引き離したかったとのこと。真相を知ったB・Jは退院し、医者の妹と会わないと誓った。
ところが、B・Jの退院後、医者が事故にあったという!(事故多いな)。そして電話で聞かされる妹からB・Jへのお願いとは・・・
ブラック・ジャックに学ぶ
今回のお話はなんとB・Jが手術を受ける側になっております。普段から何回も手術を行っているB・Jでもいざ自分が手術を受ける側になると、怖くなってしまうものです。どのようなプロでも相手側に立たないと見えてこない視点や世界があります。そしてそれは専門家になればなるほど見えにくくなってしまいます。これを「専門家バイアス」といいます。
専門家バイアスはすぐに消せるものではありません。しかし意識することで自分以外の視点を持ち、俯瞰的に物事を見えるようになる能力が身に付きます。
そして、実はこの話のオチはB・Jがもう一人の相手目線、つまり医者の妹の目線に立てなかったことがキーになります。短い話の中に2つの専門家バイアスを差し込むことができるとはさすが手塚先生ですね!
『B・J入院す』収録誌
秋田書店 文庫本ブラック・ジャック 第3巻
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ではまた!