プチ解説
最近の国内企業では個人の多様性を尊重する考え方である「ダイバーシティ」が注目されていますね。しかし、ダイバーシティを実践するためには自分自身に偏見や差別がないかを考え直すことが必要です。今回は「思い込み」や「偏見」、「とらわれ」と言われる認知バイアスの一つ『アンコンシャス・バイアス』を図解します。
職場あるある
では職場でのアンコンシャス・バイアスの例を見てみましょう。ある重要なプロジェクトを受注したX社。失敗が許されないプロジェクトなので、メンバーのアサインが慎重に行われている。そんな中リーダーは以下の2名に候補が絞り込まれた。
・Aさん・・・入社10年目。経験豊富。育児中。
・Bさん・・・入社7年目。リーダー経験あり。
「Aさんは育児中だから、今は仕事よりも家庭が大切だろう」と判断した課長はBさんをプロジェクトリーダーにアサインしました。
さて、一見課長の判断はホワイト企業の証になりつつある「ワークライフバランス」を鑑みた適切な判断に見えますが、果たしてそうでしょうか。実はAさんは次のように考えているかもしれません。
「育児は落ち着いてきたから仕事に注力したいなぁ」
「育児により現場を離れるのは嫌だなぁ、、、両立できるのになぁ」
すると、「育児を優先したいだろう」という課長の”思い込み”がよかれと思って状態になってしまったのです。これがアンコンシャス・バイアスです。
アンコンシャス・バイアスの対応策
ではどのように対策したらよいでしょうか?対応策は「事前に回避する方法」と「事後に改善する方法」の2つに分かれます。
事前回避
①自分のバイアスを知る
②本来の目的を確認する
③決めつけないで相手のことを知る
個人的には特に①に注意したほうが良いかと思います。バイアスは無意識に起こってしまうので、なかなか気づきにくいものです。当たり前だと思っていること、よかれと思っていることが間違っている場合も多いのです。
事後改善
①違和感をそのままにしない
②率直なフィードバックをもらう
②が最も確実かつ、素早くバイアスを改善できる手段ではないでしょうか。相手とのコミュニケーションを十分に行い、お互いがWin-Winとなる方法を見つけましょう。
Win-Winについての過去記事は『Win-Win』をご参照ください♪
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僕の職場でもバイアスまみれになってしまっている社員が本当に多いです、多すぎです。職場は「普通は○○だろう」「○○は当たり前だろ」と言った思考停止した人たちの巣窟と化しています。自身のバイアスに気づくことは年齢問わずとても難しいことだとは思いますが、年齢、性別、国籍などの表面的な情報だけでない、真の”個性”を尊重する意味でのダイバーシティを目指すためにも是非自身の振り返りをしてみてはいかがでしょうか。
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