プチ解説
頭ではわかっているけどうまくいかないことってたくさんありますよね。それは自分だけじゃなくて、他のステークホルダーが事象に参加しているからかもしれません。今回はゲーム理論の代表なモデルである『囚人のジレンマ』を図解しました。
背景
銀行強盗が失敗して捕まったAとB。しかし、この事件の主犯はどちらのだ!と尋問しても2人ともなかなか口を割らない。そこで図解のような条件が出されました。ちなみにAとBは別々の牢屋に入れらており、相談することはできません。
AとBが取る行動
全体を見れば最も刑が軽い5年(黙秘・黙秘)を選ぶことが良いのは明らかですが、自分の利益を追求すると無罪のパターンを選択してしまいます。しかし、お互いに無罪パターンを選択すると、全体で最も刑の重い20年(自白・自白)になってしまうというジレンマです。
ゲーム理論ってなによ?
この『囚人のジレンマ』もゲーム理論です。ゲーム理論とは「利害関係を持つ相手がいる中で、自分と相手の利益を考えときに、最適な行動を決める」という思考法です。交渉やマネジメントで使われる考え方ですね。本来はこのような条件で全体にとって最適な解を導くために使われます。
じゃあどうすればいいのよ!
この問題ではお互いが自分にとって有益な選択肢(自分が無罪、相手が20年)を選んでしまうのは仕方ないことなのです。なぜならば「相談することができないから」です。現実世界でこのようなケースを防ぐためには、相手とよく相談しあい、時には相手が裏切らないようなルールを設けることが必要になります。
初めてゲーム理論を図解しましたがいかがでしょうか?あくまでも限られた条件の中での選択なのでこのまま現実問題に反映させることは難しいですが、どこに注意すればいいのかというポイントがわかるのがこのようなモデルの良いところです。皆さんの近くに「囚人B」がいるかもしれませんよ!!
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