プチ解説
すっかり夏っぽい天気になってきましたね。夏といえば楽しいイベント盛りだくさんですが、怖いのは台風ですね!昨年も酷暑に加えて各地で猛威をふるった台風ですが、大雨や洪水になると「避難」の案内が自治体から発せられます。「避難勧告」や「避難指示」ですね。あれ?でもこの違いってなんだろう?実はよくわからない!って方は意外と多いのではないでしょうか。僕がひょんなことから内閣府「避難勧告等に関するガイドライン」を読んだので(どんなシチュエーションで読むんだよ笑)、この際に正しい避難のタイミングを覚えましょう!
避難準備・高齢者避難等開始
避難の誘導はその危険度に応じて3つのフェーズに分けられます。まず、最初に発信するのが「避難準備・高齢者避難等開始」です。これは法律上の規定はなく、市区町村の地域防災計画等で定められています。高齢者などの避難に時間がかかる要配慮とその支援者が対象となります。あくまでも自発的な避難を促すものです。
避難勧告
「避難勧告」は安全な場所への立退きを求め、早めの避難を促すために出されます。居住者等を拘束するものではありませんが、発令する市町村長は、その「勧告」を尊重することを期待して避難を勧め促します。また、法的な拘束力はありません。
避難指示
避難勧告よりも緊急度が高い場合に発令されるのが「避難指示(緊急)」です。既に災害が発生していてもおかしくない極めて危険な状況を想定しており、指定場所への緊急避難をしなくてはなりません。法的な拘束力はありませんが、生命を守るための最大限の行動を取り、避難場所への避難をする必要があります。
髙野's OPINION
実はさらに危険な災害が懸念される場合には「警戒区域の設定」が発令されます。これは法的拘束力もあります。ところでテレビなどで「避難命令」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、実際には国や自治体が私たちに「命令」を与えることはできませんので、「避難命令」という言葉自体存在しません。
自然災害時は一瞬の判断が命に関わります。決して「自分は大丈夫だ」と驕らずに、最悪の場合を想定した行動を取りましょう。(ビジネスにも同じことが言えますね!)
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