あらすじ
今回はやや久しぶりとなりました、ブラック・ジャック図解シリーズです!このシリーズでは手塚治虫先生の名作『ブラック・ジャック』から、現代に生きる私たちも学ぶべきことがあるのでは?!というシリーズです。さて、今回は古典的かつ、今の社会でも重要な『助け合い』を図解・解説します。
ある国で無実の罪で厳しい尋問を受けるブラック・ジャック。殺人罪で自白を強制されているところへ、日本人の蟻谷さんがブラック・ジャックの無実を証明し、解放される。
恩人の蟻谷さんに何かお礼をしたいというブラック・ジャックに対し、「日本人同士困ったときはお互い様ですよ」と蟻谷さん。どうしてもとせがむブラック・ジャックへ「では、いつかケガをしたときにでも助けてもらいましょうか」と言ってその場は終える。
数年後、会社に尽くしてきた蟻谷さんに上司が「会社の汚職を着たまま死んでくれ」とありえないことを言われる。しばらく悩んだ末に「自分が死ぬのはやっぱりおかしい!」と思い直す蟻谷さんだが、会社から命を狙われ、ついに瀕死の事故に巻き込まれてしまう。
蟻谷さんの事故の一報を聞きつけたブラック・ジャックはありとあらゆる手段を尽くして命の恩人を助けようとする。しかし、命を助けてもまた会社に命を狙われてしまう蟻谷さんに行ったブラック・ジャックの手術とは・・・
ブラック・ジャックに学ぶ
今回は古典的な「恩返し」がテーマのお話でしたが、実はそれ以外にもテーマが隠れていました。それは会社の「パワハラ」です。今回のお話の中では「会社のために死んでくれ」という究極のパワハラでしたが、決して笑いごとではありません。事実、会社のハラスメントや人間関係で自ら命を絶つ人が信じられないほど多くいるのが日本です。
そんなときに、助けてくれる存在になるのは「自分がこれまで助けてきた人たち」です。それは意識的でも無意識でも構いません。本当に自分が困ったときに駆けつけてくれる関係は信頼の上に成り立っています。ブラック・ジャックのように20億円は出せないかもしれませんが、遠くから駆けつけてくれたり、連絡をくれたり、、、
蟻谷さんのように無意識で人助けをしてくれる人もたくさんいます。僕はそんな人と無意識でWin-Winのつながりができていけたらいいなと思っています。
※Win-Winについてはコチラの過去記事を読んでみてください♪
仕事に忙しくて周りの人たちとの関係も希薄になりがちな現代、助け合いが無意識にできるような信頼関係を築くことは簡単ではありません。しかし、ネットワークを駆使したテクノロジーで「助け合いのコミュニティ」を作ることを促進してくれるような仕組みができて、この世から自殺者が減ることを心から願っています。
どうか、一人でも多くの「誰かにとってのブラック・ジャック」が増えますように。
『助け合い』収録誌
秋田書店 文庫本ブラック・ジャック 第2巻
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ではまた!