プチ解説
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さて、以前ビジネス書図解『米軍式 人を動かすマネジメント』でもご紹介した『OODAループ』を図解して、深堀していきたいと思います。
※過去記事『米軍式 人を動かすマネジメント』はこちらをご参照ください♪
OODAループに関する論証は数あれど、今回は”イノベーションを起こすための視点”からOODAループを解説したいと思いますので、「PDCAはもう古い!」といった観点では評価しないので、期待していた方はご了承ください(だってそのネタ語りつくされてる感ありますもん)。
そもそもOODAループって何?
米空軍のリチャード・ボイド大佐が考案した枠組みです。ボイド大佐は朝鮮戦争時に性能差で劣っている米軍戦闘機(F-86)が敵国の戦闘機(MiG-15)に撃墜対被撃墜比率で10倍の結果を出したので、なぜそのような結果を出すことができたのかを考察したものです。監視⇒情勢判断⇒意思決定⇒行動のループになっておりますが、日本語の訳は、割とバラバラです。感覚で使ってみてOKだと思います。
Observe(監視)
監視のフェーズは観察とも訳されることも多いです。周囲の状況、内部の状況を監視し、絶えず新しい情報を客観的に得ることが必要となります。つまり、主観的なデータばかりを集めていてもムダということです。
※データと情報の違いについては過去記事『データ・情報・知識・知恵』をご参照ください♪
Orient(情勢判断)
情勢判断フェーズを図で解説すると5つの要素で構成されていることがわかります。単純に入手した情報から次にアクションを判断するのではなく、抽象度を上下させて大局的、あるいはミクロの世界で判断を行うことが必要とジョン・ボイド大佐は言っています。この辺を勘違いしている人が多いのでご注意を!ちなみにこの5つの要素のループは宮本武蔵の『五輪の書』に基づいているらしいです。
Decide(意思決定)
意思決定するフェーズでは、監視⇒情勢判断で得られた情報から仮説を立て、素早く決定します。ここまでのスピードが速いことからイノベーションを起こすことに向いていると言われているんですね(イノベーションはスピードと勢いが命!)。
Act(行動)
そして行動です。しかしOODAループの行動はただ実行するという意味だけでなく、テストするという意味も含まれています。意思決定で設定した仮説を高速でテストするという意味です。テストすることにより新たな情報を収集することができます。そして監視へ還元していくというループです。さらにOODAループはPDCAのように一方通行ではなく、時に、意思決定から監視にフィードバックしたり、情勢判断から行動(テスト)へフィードフォワードすることも可能です。つまり、余計だと判断したフェーズを飛ばすことで、より早い行動に落とし込むことができるのです。
なんとなくイノベーションに役立ちそうだなと感じていただけましたでしょうか?冒頭でPDCAには触れないと言いましたが、一応触れておくと笑、僕個人的には、製造業の生産プロセスの見直しなどの定型作業の改善についてはPDCAはかなり有効なツールだと思います。しかし、経営や営業、イノベーションに使うには不確定要素が多すぎることと、実際にPDCAを実行する役割分担が明確でないことからあまりオススメしません。
とりあえず何事もスピード感って大切ですよね!「勢いで始めてみて、やっぱりダメだった・・・」これって知らず知らずのうちにOODAループの一部になってるんですよね。なので今、ビジネスの最前線で活躍している人たちは知ってか知らずか、OODAループが実践できている人たちなのではないかなと思いました。
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