プチ解説
会計図解シリーズもあっという間に最終回を迎えました。これまで財務3表の読み解き方をお伝えしてきましたが、「もっと簡単に企業の能力を読み取る方法はないのか!」という声にお答えします。今回は『貸借対照表でわかる企業の能力』を図解します。
自己資本比率で安全性を読み取る
今回注目するのは「貸借対照表」だけです!読み解き方をパターン分けすることでアッという間に企業の能力が理解できちゃいますよ。最初に「自己資本比率」に注目しましょう。総資産に占める「返済が不要な資金」の比率を確認することで安全性の高さを読み取れます。
固定比率で資金調達を読み取る
次に「固定比率」を読み解きましょう。固定資産に対する資金調達がどのくらい「返済不要な資金」(純資産)で賄われているかを判断します。資金調達が安定している企業だと投資もしやすくなりますね。
流動比率で資金繰りを読み取る
そして「流動比率」をチェックしてみます。負債に対する流動負債の割合が低いということは短期の資金繰りが不安定ということになります。逆に流動比率が高いと短期の資金繰りが安定しているといえるでしょう。
一部の情報に惑わされない
ここまで貸借対照表の情報をパターン分けすることで簡単に企業の支払い能力がわかる方法をご紹介しましたが、いかがでしょうか。ただし注意点があります!貸借対照表の情報は確かに便利なのですが、一部の情報に惑わされてはいけません。企業が含み資産(帳簿に記載されている価値を上回る不動産や有価証券など)を保有している場合もあるため、多面的に「広義の支払い能力」をチェックすることが大切です。
とは言え、超お手軽に企業のチェックができる方法なので、まずは気になる企業や自分の会社の貸借対照表を見てみるがおススメです。慣れてきたら「損益計算書」と「キャッシュフロー」も見てみましょう。これで明日から会計についてはドヤ顔できます(ドヤァ)。
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— 髙野ユウイチ@SDGs (@yuichi922) 2019年2月17日
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